備忘録 〜読書と映画と、時々推しと〜

NEWS・作家 加藤シゲアキくんのファンです

映画「偶然と想像」を観てきた 

シゲアキ君情報

こんにちは、2022年2月のSORASIGEBOOKで、「偶然と想像」を観たとシゲアキ君お話ししていました。「ドライブ・マイ・カー」の監督:濱口の作品です。まだ間に合うということで、駆け込みで観てきました。

偶然と想像とは

監督・脚本:濱口 竜介

キャスト:古川琴音 中島歩 玄理 渋川清彦 森郁月 甲斐翔真 占部 房子 河井 青葉

第71回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グラプリ)受賞

  • 第一話「魔法」(よりもっと不確か)
  • 第二話「扉は開けたままで」
  • 第三話「もう一度」

非常にシュールであり、笑いもあり、楽しい映画でした。観れる機会があれば、本当にお勧めします!

偶然とは

もしかしたら、人生の中で、過ぎ去ってしまえば忘れてしまうような偶然。けど、驚いてしまう。そんなことが自分にもあったなと思いながら観ていました。ただ、その一コマを他者視点で見るということに、面白さがありました。これから、自分の人生でも起こり得る「偶然」に遭遇した時に、思い出す作品になりそうです。

「偶然」と言っても、それにはストーリーが必ずあるはずです。自分が思う偶然は、時々流し去ってしまうことが多いのですが、3作品の「偶然」は偶然に果敢に向かっていく感じが何か勇気づけられました。

間違っても、勘違いでも、急なことでも何かしらの自分のストーリーがあるはず。だから流さずに偶然の先をもっと想像しようか、などという割とポジティブに自分へ返ってくる心地よさを覚えました。

本読み

ホームページの舞台挨拶レポートを拝見すると、みなさん一様に「本読みが撮影よりも長い」ということをお話しされています。思い返してみてうと、「ドライブ・マイ・カー」でも本読みのシーンがとても多かった印象です。舞台裏などしらにみとしては、こんなものかと思っていましたが、映画でも本読みへの比重が多い方なんだと知りました。俳優さんの個性を生かすよりも、自分を一度 空にして、言葉でセリフを染み込ませてその役になりきるということらしいです。

例えば、体内の排泄物を全部出して出し切って、全く食べたことのない新たな要素を食べていく感じですかね。自分のイメージとしては。体質改善などとも言いますが、そこに近い感覚なのでしょうか。

もう一度

この話は、笑いもあるけれど、身近でいてけれども、少しあり得ないと思ったり、自分にも起こってほしいと思ったりしまし。素朴に誰しもがもちやすい過去の後悔に焦点を当てています。「あの時、声かけられなかった」「あの時、こうすればよかった」なんてひきづる思いが、偶然に重なっていく。二人の距離の縮め方は独特で、少しハラハラもするけれど、お互いに相手の事情を想像して受け止める優しさが愛おしいとかんじました。

さらに濱口監督に魅了されました。また別の作品を観たいと思います。